活動報告

オピニオン

学校が教育を独占する時代の終わり

学校が教育を独占する時代が終わりつつある

~フリースクールやホームエデュケーションを支援する立場からみえるもの~

古山明男(古山教育研究所)

不登校の子どもたちはどのように学ぶのか?

私は、フリースクールホームエデュケーションなどで、学校を利用せずに学んでいる子どもたちを支援しています。そのような場の多くは、子どもたちのやりたがることを主軸にする教育方法をとっています。それは、授業をしてはテストするというタイプの教育とはまったく違います。そんな教育では、子どもたちは文字を読むことすらできないのではないか、社会常識が身につかないのではないか、と心配する人たちもいます。

ところが、現実はそうなっていません。子どもたちは、字が読めています。そして、いつも興味・関心を持って身の周りを探索しているのです。私が知っている子どもたちの範囲では、小中学校にほとんど行っていない子どもたちでも、専門教育への進学率は普通に学校に行っている子どもたちと変わりません。

では、きちんとした教育は受けていない子どもたちが、いったいどうやって字が読めるようになったのでしょうか。

子どもたちの生活を見ると、文字に親しむ生活は絵本に始まります。それから、マンガ、アニメ、ゲーム、テレビ、YouTubeなどを面白がるようになります。それらは、画像を見れば意味がわかるようになっていて、それに文字がつけてあるのです。そのほか、街の看板もありますし、商品パッケージもあります。私たちの生活は、子どもでも読みたくなる文字に溢れているのです。子どもたちはそれらには面白がって接しています。字さえ読めれば、今の社会では、雑誌・書籍あり、ネットありで、広範で深い知識にアプローチできます。

現代の「学び」はどうあるべきか?

古来教育といえば、字が読めるようにすることがもっとも重要なことでした。文字は特権階級が独占していましたし、文字を習得するには、大きな努力が必要でした。識字階級すなわち教育を受けた人であり、特権階級だったのです。

ところが現代は、とんでもない時代なのです。子どもたちを遊ばせておくと、勝手に字が読めるようになるし、いろんな知識を仕入れているのです。そんな社会を誰が予想したでしょうか。そのような社会状況で、学校教育の役割は大きく変化しつつあります。学校が教育を独占する時代が終わりつつあるのです。

私自身は小中高大を卒業している人間です。ところが、自分が何をどのように習得したのかを振り返ると、学校の外で興味関心から勝手にやっていたことが大きな比重を占めています。テレビを見るのと本を読むのが好きだったら、学校で教わることのほとんどは、すでに知っていることでした。

学校教育は、現代社会を支えています。その成果はめざましいものです。しかし、現代の学校教育には大きな欠点があります。それは、自分が何をしたいのかが分からない人間を育ててしまうことです。学校が一人一人の興味関心を無視して、定められた教科の履修を求めているのだから、当然起こることです。

もっともっと個人の興味関心、探索から発する学びが、取り入れられてこないといけません。学校の単位や卒業資格を取得することも、役に立ちます。しかし、それと並列して、「私はこれが面白くてこんなことをやりました」と堂々と言えて、それを多くの人が認めるような仕組みが必要です。それが可能になる社会が、すでにやってきています。

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